RaspberryPiで電光掲示板を制御したい
ことのはじまり
友人からとあるアイデアをいただきまして,電光掲示板を制御することになりました. いろいろ勉強したので記事にまとめます.
買ったもの
Amazonでこちらの商品を買いました. [asin:B0749KSQ5J:detail] RGBのフルカラーです.縦64×横32個×3色なので6144個のLEDが一枚のパネルに収まってます.
- 外箱
大きさの比較のために500mlのペットボトルを置いてます.
- 中身
HUB75規格の端子に接続するケーブル1個と電源用のケーブルが1個,磁石つきのネジが4個が同梱されています.
ディスプレイ裏面
ディスプレイ裏面接写
この16本のピンに信号を送ってLEDを制御します.
デモを動かす
raspberryPi 3 model Bを使って,このライブラリのデモを動かすことを目標にします. github.com
このプロジェクトのwiring.mdに接続方法が書いてあるのでそれに従います.
電源ケーブルの接続方法
まずはディスプレイに電源を繋ぎましょう. といってもコンセントにさすようなタイプではないので工夫が必要です. 付属の電源ケーブルはこうなってます.
家庭のコンセントから給電するならこれら2つを組み合わせると良さげです.
電源アダプタの選び方ですが,5Vのものを使ってください. amazonの商品紹介をみると消費電力は80Wと記載されていますが信用なりません. 秋葉原で買える類似品では12Wです. 私は5V2Aの電源で駆動しています.
フラットケーブルの接続方法
ディスプレイの裏面をみてもらうと,この端子が左右2箇所についてます. 裏面をみたときに左にある端子に付属のケーブルを接続します. 右の端子は複数枚のLEDディスプレイを制御するときに使うみたいです.
ケーブルをこのように接続する.
ケーブルのもう片方はraspberry Piのピンに接続します. オス-メスのジャンパワイヤが16本必要です.
ジャンパワイヤを16本差し込むとこうなります.
私が使ったraspberry Pi 3 model Bのピンは右のタイプです.
ケーブルの反対側は接続時に左右を間違えやすいので気をつけてください.
この表のとおりに,raspberry Piのピンと接続してください.
接続先 | ピン番号 | ピン番号 | 接続先 |
---|---|---|---|
1 | 2 | ||
3 | 4 | ||
5 | 6 | GND | |
strobe | 7 | 8 | |
9 | 10 | ||
clock | 11 | 12 | OE |
G1 | 13 | 14 | |
A | 15 | 16 | B |
17 | 18 | C | |
B2 | 19 | 20 | |
G2 | 21 | 22 | D |
R1 | 23 | 24 | R2 |
25 | 26 | B1 | |
27 | 28 | ||
29 | 30 | ||
31 | 32 | ||
33 | 34 | ||
35 | 36 | ||
37 | 38 | ||
39 | 40 |
raspberry Pi側はこんな感じになります.
raspberry Piでの操作
OSはRaspbian Liteが推奨されています. 初期設定が終わったら
git clone https://github.com/hzeller/rpi-rgb-led-matrix.git cd rpi-rgb-led-matrix make -C examples-api-use
を実行してください.これでデモが動かせるようになりました. ではデモを実行してみましょう.
sudo examples-api-use/demo -D0
はい.表示が乱れてます.荒ぶってます. デフォルトだと32×32のディスプレイになってしまうので,パラメータを渡して64×32に設定します.するとどうでしょう.
sudo examples-api-use/demo -D0 --led-rows=32 --led-cols=64
これもだめです.いろいろとパラメータを試行錯誤してうまくいきました.これです.
sudo examples-api-use/demo -D0 --led-rows=32 --led-cols=64 --led-pwm-lsb-nanoseconds=300
やっとデモが動きました. ほかにもデモが用意されているので試してみてください.
rpi-rgb-led-matrix/examples-api-use at master · hzeller/rpi-rgb-led-matrix · GitHub